東京の人間が福島の人の気持ちを代弁できないのと同じように中通りや会津の人が浜通りの人の気持ちを代弁することはできないし、その逆もまた然り。浜通りだって相馬、双葉郡、いわきでそれぞれ違う。避難で生じた「被害」と福島全体の風評「被害」では質も違うし風化を望むかどうかの違いだってある。
— 津田大介 (@tsuda) 2015, 3月 4
ためしに喧嘩を売ってみる/『私は、この動画を見ている誰より健康的で長生きしてみせる』
東京の人間が福島の人の気持ちを代弁できないのと同じように中通りや会津の人が浜通りの人の気持ちを代弁することはできないし、その逆もまた然り。浜通りだって相馬、双葉郡、いわきでそれぞれ違う。避難で生じた「被害」と福島全体の風評「被害」では質も違うし風化を望むかどうかの違いだってある。
— 津田大介 (@tsuda) 2015, 3月 4
ためしに喧嘩を売ってみる/『私は、この動画を見ている誰より健康的で長生きしてみせる』
記事を書き途中にしていたら、開沼さんの素晴らしい記事が出ていたのでもうこれでいいんじゃないかな → 5分でわかる福島県知事選と日本政治のいま――社会学者・開沼 博|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
それでも酔狂な方はどうぞ。
続きを読む福島産の「あかつき」を買ったがうまかった。
この記事を見て久しぶりに思い出したので。
「福島のことを忘れないで、でも福島に来ないで、福島のものを食べないで」というスローガンがあるらしい。 - YOSHIKI NEWS!!
この発言を知ったのが去年の5月、8bitnewsの背景が黒かった頃のこと。
どういうプロセスで抗議があがったかは以下を参照してもらうとして、ここでは8bit云々は置いておく。
『報道は人を傷つけ、殺してしまうことさえ時にある』堀潤氏の運営する8bitNewsに疑問の声 - NAVER まとめ
福島県には今でも190万人が暮らしていて、震災前は210万人を少し割るくらいだと覚えている。「いちえふ」作者の竜田さんの言葉を借りるまでもなく、210万人の声を代表することはできない。福島県で暮らすと決めた人もいれば、生活や信条の理由で離れた人もいる。各人が決めたことをとやかく言うつもりはないよ。
けれども、原発が憎いあまり、福島県自体すら忌避する人がいる。それはとても悲しいことだ。全く理解できないわけではない。福島産と聞いて、おや、と思う、身構える、そういうことはあっても不思議ではない。
口にしない。それも個人の自由。
だが、人が食べているものにまで難癖つけるのはどうしてなのだろうか。その人には関係のないことのはずなのに。たとえ善意であっても、いろいろな人の努力や行為を踏みにじっていることには気が付かないのだろうか。あまりにも原発と放射能を憎むあまり。
10年近く前、中国の工場で作られた冷凍餃子にメタミドホスという殺虫剤が混入していたことがあった。当時我が家でもその餃子を購入しており、間一髪食べずに済んだ。
それから中国製食品が福島産のように、写真に撮ってtwitterに載せただけで健康を心配されるようなことがあるかといえば、そんなことはない。なんだか怪しいぞと思っていても、問題が起こるまで問題視されない。中国製食品の流通はどこかの政府の陰謀論だ、なんていう人は、まあ探せばいるかもしれないが福島のそれほど聞くこともない。そういやダイオキシンはどうなったんだっけ?
乱暴な話をすれば、福島産は切り捨てられても、外国産は安いから切り捨てられない、ということなのだろうか。もちろん、低線量の内部/外部被曝による健康への影響が不確定であり不安だ、というのも大いにある。しかしながら、福島産と比べて、外国産の危険性を低く見積もられている(た)のではないだろうか? 逆に福島産ほど検査されている農作物はないと思うのだけど。
こんなことを言いつつも、自分は産地の分からない作物で作られた料理を食べるだろうし、福島の桃も食べるだろう。結局のところどこかで折り合いを付けないとならないのだけど、デマやいわれのない非難にはムッとするし、そういうことをいう人には黙っているふりをして心のなかでふざけるなと言いたくなる、いや、もう黙ってはいられないのだ。
「不安と恐怖は、未知のものへのありふれた感情だ。だけど、そこから差別意識が生まれるまで、あと半歩」
――裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の
3.11以降、郷里関係のものにめっぽう弱くなってしまった。「八重の桜」第一話冒頭、次々と砲弾が撃ち込まれる鶴ヶ城と「お城は渡さねぇ」「ならぬことはならぬのです」と呟き戦う川崎八重に、「花は咲く」の歌詞に、そしてこのCMに。
思いだしただけでも泣く。目頭が熱くなり、鼻がツーンと痛くなり、胸が締めつけられる。それこそパブロフの犬のように。
それでも、いやそれだからこそ、私はその涙を疑わなければならない。なぜ涙を流したのだろう? その後の苦悩を思ってか? 自分の苦難と重ね合わせてか?
涙を流す、それ自体は生理現象であり、自己的な理由で涙は流れる。だから、涙の有無で作品や物事の優劣を決める気はないし、見誤ってはいけないと思う。自分で感じたことが、自分の中では真実なのだから、流すこと自体に善悪を述べるつもりもない。
だが、その涙を利用する輩には気をつけなければなるまい。感動的ストーリーを押し売りするテレビや広告代理店、「お前たちも彼等のようにお国のために死ね」と主張する老人政治家。
涙に罪はないし、暫くはこの手の話で泣いてしまうだろう。ただ、涙に酔うことなく、潤んだ瞳で本質を見誤らないようにしたい。
痛みにも悩みにも貴賤はない。周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重大な悩みだ。
ワタシの一行(詳細)
先日、YouTubeの山本太郎広報チャンネルに数本の動画がアップロードされていた。後にそれが参院選時のインタビュー動画を切り出したものだと分かったが、なぜこの時期に上げたのだろうとふと思い、彼が当選してちょうど半年になることに気が付いた。長いような、短いような。
いくらタレント議員でも、当選から半年間、ここまで注目され続けた議員もそうそういるまい。活動家から公人へ転身してから、その輝かしい軌跡を振り返ってみよう。(powered by Wikipedia & ニコニコ大百科)
7月21日:参議院選挙東京選挙区にて当選。当選インタビューでは「力を貸してくれた人を裏切ってその人たちに命を狙われるのが怖い」「1Kgあたり100bqは、放射性廃棄物と同等」と話す。そしてこの日、第一子を授かる。
8月6日:2012年5月に結婚していたAさんと同年8月に協議離婚していたことが発覚し、議員会館にて記者会見を開く。選挙演説やインタビューでは「妻は大阪に母と同居」「母と2人でフィリピンにいる」等の虚偽の説明をしていたことに。またこの報道について「大きな力が動いている」と国家レベルの関与を匂わせる発言をする。
8月9日:提出された質問主意書の内容が福島みずほ議員と酷似していることが判明。
9月4日:反原発運動で知り合ったBさんとの間に第一子を授かっていたことを告白。公にしていなかったのは家族を守るためであり、子どもの名前を入手されたことについて「計り知れない大きな力が働いていることをハッキリと感じる」とやはり陰謀めいたものを感じているようだ。
10月15日:共産党ですら決議文を修正させた上で賛成した「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に関する決議」にただ一人として反対。
10月24日:「ベクレてるんやろなぁ、国会議員に出すお弁当は」と発言。ベクレてるとは放射能汚染されている、という意味らしい。
10月26日:伊豆大島への視察中、ツイキャス中継にてスタッフが「人を殺したくて自衛隊になってる人もいるんですかね」と発言。山本議員は「適性検査で落とされるのではないか」と返した。またこの日ボランティアの扱いについて大島町長に高圧的に迫ったとされる記事が投稿されたが、複数の情報源から明確に否定されている。
10月31日:秋の園遊会にて天皇陛下に直接手紙を手渡した。内容は被曝問題と特定秘密保護法について。右から左までを巻き込んだ騒動となり、後日「厳重注意」と「任期中の皇室行事への参加禁止」の処分を受ける。
12月3日:特定秘密保護法案を通さないためには、70年安保のように国会を封鎖し「採決の日に議員を国会に入れなきゃ良いんですよ」と発言。
他にも(最近では服装を注意されたとか)あるが、ネットやニュースで大きく取り上げられたものをピックアップしてみた。もちろん、過労死等防止基本法案議員連盟や子ども・被災者支援法推進自治体議員連盟に参加し、質問趣意書によって内閣に質問を繰り返すなどの活動もあるものの、主張はどうであれ彼が伝えたかったことよりも彼自身の行動に注目を集める結果となっている。その影響か週刊SPA!の「嫌いな男」3位「嫌いな政治家」2位などに選ばれている。
願わくは、一人でも多くの国民が彼の活動によって救われることを。